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新薬開発について

新薬開発は医薬品アクセス問題の大きな課題

 医薬品アクセス問題は製薬企業一社や一国の政府、一非営利団体(NPO)だけで解決することは困難です。各国政府、製薬企業、国際機関や非営利団体などとのパートナーシップを通して、問題解決に継続的に取り組む必要があります。
 特に開発途上国を中心に蔓延している「顧みられない熱帯病」や「三大感染症(マラリアHIV/AIDS結核)」の新薬・ワクチン開発などは、先進国ではあまり需要がないことから積極的な取り組みが行われず、いまだに効果的な新薬がない疾患が数多く存在します。また、専門的な研究開発・臨床試験が必要になるなどの理由からその開発は困難を極めます。
 エーザイは、これらの疾患に対する新薬開発もまた研究開発型製薬会社のミッションと考え、治療薬の開発・実績を持ち、国際的な医薬品アクセス改善をめざしている医薬品開発パートナー(PDPs: Product Development Partners)との共同研究により、多くの疾患の新薬開発を進めています。
 エーザイはPDPsとのパートナーシップにおいて、化合物や科学的専門知識、臨床試験用の治療薬を提供し、基礎研究や臨床研究の実施は各PDPsが担っています。

医薬品開発パートナーとの共同開発の仕組み

エーザイと医薬品開発パートナーとの主な共同研究

シャーガス病治療に向けた新薬開発

医薬品開発パートナー(PDPs)

DNDi(Drugs for Neglected Diseases initiative 「顧みられない病気のための新薬イニシアティブ」)

開発内容

 シャーガス病には2つの治療薬(ニフルチモックス、ベンズニダゾール)がありますが、慢性期の成人には毒性が強いなどの理由であまり使われていないという問題があります。そこで、エーザイは独立非営利財団DNDiとのパートナーシップのもと、シャーガス病の新しい治療薬の開発に取り組んでいます。
 共同研究契約のもと、DNDiは、エーザイが開発した化合物(ラブコナゾール:開発番号E1224)の臨床開発を行い、その有効性および安全性を検証します。一方、エーザイは、DNDiにE1224の臨床開発に関する科学的専門知識ならびに、臨床試験用に必要な製剤を提供しています。
 また、ワクチン開発をめざしてセービンワクチン研究所と共同研究契約を締結し、エーザイが自社で開発したワクチンの免疫増強剤(E6020)および同化合物の関連情報を提供しています。

 
リーシュマニア症の新ワクチン開発

医薬品開発パートナー(PDPs)

セービンワクチン研究所

開発内容

 2013年時点でリーシュマニア症の予防および治療のためのワクチンはまだ開発されていません。エーザイは、セービンワクチン研究所と、リーシュマニア症のワクチンの開発に取り組んでいます。エーザイは、ワクチンの免疫増強剤(E6020)およびこの関連情報をセービンワクチン研究所に提供しています。双方の強みを活かし、ワクチンの早期かつ効率的な開発を実現することをめざしています。

 
マラリア制圧に向けた、治療薬・ワクチン開発

医薬品開発パートナー(PDPs)

オズワルドクルス財団(FIOCRUZ)

開発内容

 エーザイは、三大感染症の一つであるマラリアの治療薬開発、およびワクチン開発の共同研究を行っています。
 2011年時点で、マラリアの治療にはアルテミシニンという薬をベースとしたキニン、クロロキン、ピリメサミン、メフロキンなどとの併用療法が行われています。複数の薬剤を併用するのは薬剤の耐性を生じさせないためですが、すでにアルテミシニンに耐性を持つマラリア原虫の出現が報告されており、新薬の開発は緊急の課題です。
 エーザイは、ブラジルのオズワルドクルス財団(FIOCRUZ)とのパートナーシップのもと、マラリアの治療薬およびワクチン開発の共同研究に着手しています。このパートナーシップの目的は、南米地域における顧みられない熱帯病の研究開発実績を持つFIOCRUZの強みと、エーザイの新薬開発の知識と経験を融合させることによって、新たなパートナーシップモデルを構築し、マラリア顧みられない熱帯病の治療薬の一日も早い開発と実用化をめざすことにあります。パートナーシップにおける最初のプロジェクトでは、脳マラリアの治療薬として「E6446」の開発を進めています。

 

顧みられない熱帯病の新薬開発に取り組む「DNDi」とは?

 独立非営利財団DNDi(Drugs for Neglected Diseases initiative 「顧みられない病気のための新薬イニシアティブ」)は、2003年に5カ国の公的機関と、民間人道支援団体である国境なき医師団(MSF)、常任オブザーバーとして国連熱帯病研究訓練特別計画(TDR)の7機関により設立された非営利の国際団体です。
 DNDiは患者のニーズを最優先し、国内外の製薬企業や研究機関とともにシャーガス病リーシュマニア症アフリカ睡眠病マラリアの新薬開発を行っています。
 それらのパートナーシップにより、大規模なR&Dポートフォリオを構築し、前臨床試験・臨床試験プロジェクトが進行中です。2007年と2008年には2種類のマラリア治療薬を市場に送り出しました。

参照情報
DNDi-Drugs for Neglected Diseases initiative
http://www.dndi.org/